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「ブルペンの華はないけど実戦派」
ヤクルトのドラ1・原樹理の“素質”。 

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日比野恭三

日比野恭三Kyozo Hibino

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2016/03/08 10:30

「ブルペンの華はないけど実戦派」ヤクルトのドラ1・原樹理の“素質”。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

3月3日のDeNA戦では3イニング連続で先頭打者にヒットを浴びるも、4回を無失点に抑えた。

「ブルペンの華はないけど実戦派」

 東洋大姫路のエースだった高3の夏、再試合にもつれた兵庫大会の決勝で24イニング283球を一人で投げ抜き、甲子園への切符を掴んだ。東洋大では、大学生活最後の試合となった駒澤大との1部・2部入れ替え戦に3連投。チームに1部昇格の置き土産を残した。

 高3の試合では、延長15回196球を投げた翌日にわずか87球で完封。

 入れ替え戦の3戦目では、被安打4、四死球を7つ出しながら1失点完投。

「ブルペンの華はないけど実戦派」と自ら語っている通り、原は時に押し、時にかわす駆け引きのうまさを大一番で見せてきたのだ。

 登板を重ねるなか、プロのレベルで通用する実戦的投球術を身につけることができるか否か。ライジングシュートを操る22歳の未来は、そこにかかっている。

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