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プレミア・マネーは冬に誰を狙うか。
ロナウド、メッシという超超一流も!? 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2015/11/22 10:30

プレミア・マネーは冬に誰を狙うか。ロナウド、メッシという超超一流も!?<Number Web> photograph by AFLO

渦中のロナウドは、ウインガーからストライカーに徐々にスタイルをチェンジする真っ最中だ。

ベイルよりロナウドの優先度が高いのでは?

 おまけにマンUにとってのロナウドは、相思相愛のスーパースターだ。当人は「サポーター」を公言し続け、クラブ側も8000万ポンド(約150億円)での売却直後から買い戻しの準備があると言われる。そのカリスマ性は、あのエリック・カントナと比較されるほど。

 レアルでの通算315試合出場326得点という数字は驚異的で、昨季も計61得点の大量産。ピークを過ぎたと言われるが、30歳の今季も出場15試合で13得点を記録している。伝統の攻撃色の弱まりが嘆かれるルイス・ファンハール体制2年目に、ロナルド・クーマン監督が決定力不足を嘆いているサウサンプトンよりも得点数が少ないマンUにとっては十分なインパクトを持つ数字だ。

 しかも、ロナウドはその15試合全てに先発フル出場している。ベイルはというと、4歳若いとはいえ怪我が多く、今季も出場7試合のうち5試合しか先発できていない。ロナウドの戦術適応性を疑問視する向きもあるが、ベイルにしても、レアルの目を引いたトッテナムでの爆発はフリーロールを与えられた成果。コスト高も同様で、レアルはフロレンティーノ・ペレス会長のお気に入りであるベイルの売却に際し、獲得費用の8500万ポンド(約160億円)以上を要求するだろう。

チェルシーにロナウドを奪われたら……。

 ロナウドとベイルの二者択一は、チェルシーも検討している。さらわれた場合にマンU陣営が受けるショックは、ベイル獲得よりもロナウド再獲得の失敗の方が大きいのではないか? そのロナウドはアブラモビッチの最優先獲得ターゲットだとされる。

 今季のマンUは、マンCとアーセナルを2ポイント差で追う4位で12節を終えていても、強豪勢の中では16位に低迷しているチェルシーに次いでムードが悪い。指揮を執るファンハールはマンUに不適当と批判されてもいる。補強による戦力アップとムード改善を期して、情に流された危険な過去への逆戻りではなく、エキサイティングな“バック・トゥ・ザ・フューチャー”とも言うべきロナウド再契約は悪くない。

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