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J1残留を懸けた阿鼻叫喚の残り5節。
過去逆転が起こった勝ち点差は「2」。
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2015/10/02 10:40
8月1日に大榎克己の後を継いで清水の監督に就任した田坂和昭。この苦境を乗り切ることができるか。
過去逆転残留は勝ち点差2以内でしか起こっていない。
逆転残留を果たしたチームにとって最低条件となっているのが「2勝1分け」以上の成績だ。またこの5年間、残留争いを戦ったクラブで最も多くの勝点を獲得したのは'08、'12年の大宮と'14年の甲府で「11」だった。この勝点を得たと仮定すると松本は「35」となる。
ただ山形と清水がこの勝点を得たとしても「32」。現時点での仙台・神戸・甲府と同じ勝点と考えると、それ以上の巻き返しが必要となりそうだ。また、前述したチームと残留圏にあった勝点差は「2」以内だったことを考えると、逆転残留に向けてのハードルは決して容易なものではない。
一気に勝ち点差を詰める直接対決が目白押し。
ただ、ラスト5試合には大きなターニングポイントがある。
残留を争うクラブの直接対決が集中しているのだ。
<2ndステージ第13節>
松本vs.清水、甲府vs.新潟
<2ndステージ第14節>
清水vs.仙台、新潟vs.松本、山形vs.甲府
<2ndステージ第15節>
松本vs.鳥栖、神戸vs.山形
<2ndステージ第16節>
鳥栖vs.仙台、山形vs.清水、神戸vs.松本
<2ndステージ第17節>
甲府vs.清水
すべてのチームが2試合以上の直接対決を残していて、松本と清水にいたっては4試合もある。つまり一気に勝点差を縮める、もしくは残留当確を決めるチャンスといえる。
そんな中で最初の大一番となるのが、今週末に控える松本vs.清水と甲府vs.新潟の2試合。特に前者のカードでは残留圏内に近づくために、両チームとも勝点3を奪いに行く展開が予想される。