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J1残留を懸けた阿鼻叫喚の残り5節。
過去逆転が起こった勝ち点差は「2」。
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2015/10/02 10:40
8月1日に大榎克己の後を継いで清水の監督に就任した田坂和昭。この苦境を乗り切ることができるか。
勝ち点10台のチームが無い混戦模様。
残留のボーダーラインとなる15位・新潟と16位・松本の勝点差は「5」。5試合を残してこの差がついたのは'13年以来のことで、現時点では1試合の勝ち負けで順位が入れ替わることはない。26日の試合では山形がドロー、松本と清水が敗戦し、差を大きく縮めることはできなかった。
とはいえ、今年と過去5年間の順位で大きく違う点が一つある。
それは勝ち点10台のチームが一つもないところ。もし連勝、連敗が起きたら大きく順位が変動する可能性がある。果たして、残り5試合でのどんでん返しはあるのか?
過去10年で逆転残留を果たしたのは6クラブ。
まずは“逆転残留”が起きた過去のケースを振り返ってみる。
'05年から昨年までの10年間で、残り5試合の段階で降格圏から最終的に残留圏内に順位を押し上げたケースを列挙する。
なお、勝点横のカッコ内の数は「第29節終了時点での15位との勝点差」である。
<2007年/大宮アルディージャ>
順位:16位→15位 勝点:27(2)→35 5試合成績:2勝2分け1敗
<2008年/大宮アルディージャ>
順位:17位→12位 勝点:32(2)→43 5試合成績:3勝2分け
<2010年/ヴィッセル神戸>
順位:16位→15位 勝点:29(0)→38 5試合成績:2勝3分け
<2011年/浦和レッズ>
順位:16位→15位 勝点:29(1)→36 5試合成績:2勝1分け2敗
<2012年/アルビレックス新潟>
順位:17位→15位 勝点:31(2)→40 5試合成績:3勝2敗
<2014年/ヴァンフォーレ甲府>
順位:16位→13位 勝点:30(1)→41 5試合成績:3勝2分け