Jをめぐる冒険BACK NUMBER
Jでついに芽を出し始めたU-22世代。
前田、浅野、喜田に続くのは誰か。
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byAFLO
posted2015/07/07 10:50
J2からJ1への「ステップアップ移籍」を果たした前田直輝。山雅でも出場機会をがっちり確保しており、ドリブルから決定力まで兼ね備え、フィニッシャーとしての期待も大きい。
Jで出場機会を掴みつつある若手は複数いる!
これまで手倉森監督は、選手に“柔軟性”を求めてきたが、これからは選手選考において指揮官自身も“柔軟性”を求められることになる。
「これまでは継続重視のアプローチをしてきたけど、これからは違うアプローチをしていかなければならないと思っている。いい意味で、最終予選のピッチに誰が立っているのか僕自身も分からないし、楽しみでもある」
だとすれば、今はまだU-22日本代表に選ばれていない各クラブの“期待の星”が来年1月、カタールで開催されるリオ五輪アジア最終予選のピッチに立ち、チームの本大会出場に大きく貢献する、ということも十分起こり得る。
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そんな“新戦力”の代表格がすでにクラブで出場機会を掴んでいる、浦和レッズの“突貫ドリブラー”MF関根貴大、ヴァンフォーレ甲府の“スピードスター”FW伊東純也、アルビレックス新潟の“ユーティリティ・ハードワーカー”MF小泉慶といった選手たちだ。
また、1次予選に選ばれながら、U-22コスタリカ代表戦のメンバーから漏れた柏レイソルのDF山中亮輔、コンサドーレ札幌のFW荒野拓馬、京都サンガのMF原川力、東京ヴェルディのDF安在和樹らの巻き返しにも注目したい。
思えば、この世代と1歳しか違わない'92年生まれの武藤嘉紀が大ブレイクし、柴崎岳が代表デビューを果たし、宇佐美貴史がJ1でゴールを量産し始めたのも、昨年の後半戦だった。
武藤、柴崎、宇佐美と同じぐらいのインパクトを残す選手がリオ五輪世代の中から現れることを、期待してやまない。