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大谷翔平、打撃不振の意外な理由。
「投手目線」で打席に入っている!?
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byNanae Suzuki
posted2015/04/27 11:30
投手としては開幕5連勝で防御率0.80、38奪三振という抜群の成績を残している。
野手での出場が週3試合になる5月以降が勝負。
ただ、自分のスイングはできていた。それは、彼のこんな言葉からも窺えた。
「それができていなかったんで、今まで打つことができなかったんだと思います」
自分の思い描くスイングを具現化するために打撃フォームの微調整に励み、投手主導ではなく自らの間合いで打席に臨む。双方が噛み合ったのが先の西武戦だったわけだ。
「いいきっかけになってくれれば」
そう呟きつつ、大谷は気を引き締める。
4月は野手での出場が週2試合に限られていたが、5月以降は3試合に増やすことを栗山英樹監督は示唆している。
実戦を重ねていけば、打撃でも大谷らしさが見られるはず。
本人が目標と掲げる「15勝、11本塁打以上」。キャリアハイ実現へ向け、視界は良好になりつつある。