プレミアリーグの時間BACK NUMBER
チェルシーが抜け、リバプール脱落。
プレミア「2位争い」が珍しく熱い!
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byTomoki Momozono
posted2015/04/11 11:00
2位の座を争うマンCのペジェグリーニとアーセナルのベンゲル。どちらにとっても、ポストがかかった終盤戦になりそうだ。
3チームによる2位争いは最終節までわからない。
一方、マンUの日程は厳しい。マンCとの地元対決翌週にはアウェイでのチェルシー戦。翌週には相手ファンがダービーなみに対抗意識を剥き出しにする敵地でのエバートン戦と続く。加えて、ホームでもアーセナルとの直接対決が残されている。ロビン・ファンペルシの故障とラダメル・ファルカオの低調が続く中、キャプテン兼センターFWとして奮闘しているウェイン・ルーニーには、チームの大黒柱としてもう一踏ん張りが必要だ。
アーセナルでは、シーズン大詰めに3ポイントを奪うための得点源として、オリビエ・ジルーがラストスパートを見せている。3月からのリーグ戦5試合で6得点というハイペースだ。
チームとして、思わぬプレゼントも手にした。FAカップ準決勝進出により、4月18日に予定されていたサンダーランド戦がマンU戦後の今季最終週半ばに延期され、残り試合が1試合多いという精神的な余裕を手に次節後1カ月間の2位争いを戦えることになったのだ。
ただし、マンU戦に先立つハル戦とスウォンジー戦は、今季前回対決で1敗1引分け。その前に、前回対決で力負け(0-2)したチェルシーに今季2敗目を喫して、勝ち星のない対モウリーニョの通算成績が8敗5引分けとなっていれば、「ベンゲル軍団」のムードは一気に暗転しているかもしれない。予断を許さない、3チームによる意義ある「2位争い」。その結末や如何に?