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内田篤人が語るレアルと膝の状態。
「あと何年できるかわからないし」 

text by

ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2015/03/17 17:30

内田篤人が語るレアルと膝の状態。「あと何年できるかわからないし」<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」、配信は毎週金曜日の予定です。

「予想した人は少ないよね、このスコアはね」

――この試合にかける特別な気持ちはありましたか?

「特にはないけど。まぁ、難しいかなとは思ってたけど。あんまり予想した人は少ないよね、このスコアはね」

――レアルがCLのホームゲームで3失点以上喫したことはないですからね。

「ああ、そうなの」

――CLの新記録ですね。

「なんか、(守備が)ハマってなかったもんね。オレらは別に難しいことはしてないけど、プレッシャーが来てない感じだったので、中盤で。ハマってないんだろうなって。でも結局前半2-2で終わらすからね、すごいよね」

――相手の2点目はシンプルな展開でしたが、地味にすごみのあるゴールだったように見えましたが?

「よくハイライトで見るよね、ああいうの(笑)」

――1stレグで対戦したときと比べて、今日のレアルのパフォーマンスはかなり悪かったですか?

「うーん……。まぁ、そういう時もあるんじゃないかな、レアルといえどもね。(試合の)入りがうまく行かなかったら、やっぱり、90分ずるずる行くんだから、レアルでも。スタジアムの雰囲気も……ブーイングが厳しいからね、(ファンの)目がね」

――結局レアルとの差はどこにあったのでしょうか?

「もう、わからないですけどね、そこまで行っちゃったらねぇ。何をしたら勝てるかっていうのはないから、別に。これをしなくても勝てたりするときもあるから」

――痛みは想定外ですか?

「治らないと言われたから治らないんだけど。良くもならないし。って、そんなことを言ってもしょうがないんだけど。やり続けるしかない。しっかり準備をして……(今までと)変わらずに、練習をちゃんとやって、試合をちゃんとやって、という繰り返しだと思うけど」

――今日はやはりスタメンで出たかったと?

「しょうがない。納得している。監督もオレの意見をちゃんと聞いてくれたし。(自分をスタメンから)外しても何にも話をしてくれない監督とかいるけど、オレの意見まで聞いてくれて、監督も意見を言ってくれた。それでオレは納得しているから、全然……。とりあえず、オレは2カ月、足を何とか持たせると」

「もうすぐ誕生日だし。あと何年できるかわからないし」

――細く、長くやっていくと?

「そういう感じだね、この2カ月は」

――怪我と付き合うのは大変ですね。

「オレ(これまでのサッカー人生で)怪我とかがなかったわけじゃないけど、今は(十分なプレーを)できなくなっているからね。みなさんはわからないけど」

――膝の怪我と長く付き合っていくと?

「若い時は(膝に慢性的な痛みを抱えている人を見て)膝の何がそんなに痛いの? と思っていたけど、腰とか、膝とか、みんな痛めるけど。最近はそれがちょっとわかっている」

――とはいえ、昔から痛いのを隠してやっていたタイプなのでは?

「今も隠してやっているけどね。ちょっと隠せなくなってきている……。もうすぐ誕生日だし。あと何年できるかわからないし。確実に折り返し地点は越えている。もう折り返しているのかなあ。20年(現役で)やるのは無理」

――ただ、今後はときおり出場しない試合が出てくれば、怪我の痛みも多少は改善されるのではないですか?

「楽になるかもね。週に3(日)は、膝が『ん?』となるから。まぁ、今後はちょっとずつ出してくれれば、プチっと切れない感じで、ありがたいと言えばありがたいんだけど」

――試合に出るときと出ないときの塩梅については?

「監督が上手くやってくれると思う。別に、ずっとこれから、1試合も出ないとしても、その理由を言われればコンディションをあげるしかないから、しょうがない。あとは自分の身体次第。こっちの監督ってけっこう、コンディションを気にするんだねぇ。100%でやっているところを見たいと。100(%の状態)じゃなくてもいいんじゃないかなと思っていたけどね……」

このほかにも、大迫勇也、岡崎慎司、長谷部誠の声を紹介。
続きは、メルマガNumber「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」で ぜひお読みください。
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