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内田篤人が語るレアルと膝の状態。
「あと何年できるかわからないし」
posted2015/03/17 17:30
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
【1】~ブンデスリーガ第24節:マインツvs.ボルシアMG~
岡崎慎司、久々のゴール! チームとともに感じる上昇気配。
【2】~ブンデスリーガ第24節:ケルンvs.フランクフルト~
昨年8月以来のゴール。大迫勇也が持つ、ふたつの感情。
【3】~ブンデスリーガ第24節:ケルンvs.フランクフルト~
長谷部誠「ああいう風に簡単に失点してるようでは、やられるかな」
【4】~欧州CL・決勝T1回戦:レアル・マドリーvs.シャルケ~
内田篤人、1点差の敗戦に思うことと、膝の状態を語る。
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【4】~欧州CL・決勝T1回戦:レアル・マドリーvs.シャルケ~
内田篤人、1点差の敗戦に思うことと、膝の状態を語る。
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3月10日、チャンピオンズリーグ・決勝トーナメント1回戦セカンドレグ。シャルケは4-3で勝利したものの、2試合トータル4-5で敗退が決まった。
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――入った時、スコアを見ていた?
「いや3-3なのは知ってたけど。それどころじゃなかった、展開的に(笑)」
――それどころじゃないとは?
「もう10分しかなかったし。点を獲りに前へ行ってもいいけど、試合を見ていた限り、(前線からDFラインまでが)間延びしていたから、ディフェンスがかわいそうだなと思って。ちょっと助けたいなとは思ってたけど」
――今日の試合前の昼の練習で、先発じゃないことを伝えられたのですか?
「いや、一昨日かな。監督とちょっと話をして。膝というか、『コンディションはどうだ?』みたいな。『100(%)ではない』って言ったんだけど。その中でオレは『(シーズンが終わるまで)あと2カ月あるからなんとかする』って言ったけど、監督は『まだ2カ月もあるから……ちょっと使わない時もある』という感じだった。『2カ月は長いんだ』って言ってた」
――この先は長いぞと?
「そうそう。オレは(シーズンの残りの)2カ月を根性で何とかしようと思ってた」
「ごまかせないところまで来ちゃっているからね、膝がね」
――そもそも、『100%の状態にはない』と内田選手が答えるというのは、内田選手の性格を考えると意外な気がしますが?
「オレも、ちょっとどうしようかなと思ったけど……。アップの時からフィジオセラピストの人に監督がすごく聞いている時があって。アイツは足を引きずっているけど、出来るのかなって。ごまかせないところまで来ちゃっているからね、膝がね」
――それほどの痛みということですか?
「痛いのはもうしょうがなくて諦めてるんだけど。動かなくなっちゃうのがちょっと、困る。だから、正直に『100%じゃない』って言って。だからこれからは多分あんまりあれじゃない? 時間を減らされていくと思うけど、出場する時間」
――そうした状態にもかかわらず先週の土曜日ホッフェンハイム戦に出たこと自体が想定外だったと?
「この前はちょっとアクシデント的なね。俺も慌ててアップしたしさ。でも、オレは納得しているからね。監督の意見だけをパッと言うだけじゃなくて、オレの意見も聞いてくれたから」
――話をしたのはホッフェンハイム戦の前?
「ホッフェンハイム戦の後の日曜日だね」
――CLに向けて?
「というか、今後に向けて、ですね。『以前は90分間、パッパパッパっと走れていたけど、最近走れてない。どうなんだ?』って。確かに『楽じゃない』と。でも、『もう2カ月どうにかする』と言ったら、『いや、2カ月は長いから、20分間出るかもしれないし、スタートから使って無理だったら、60分、70分くらいでもう手を挙げて交代でも良いから、とりあえず(残りの)2カ月持たせよう』って感じだったけどね」
――足が痛いとこれまで言うことのなかった自分が、『100%の状態にない』と口にしたのは、自分の中で意外ではなかったのですか?
「いや、今まで言ってこなかったけど、100(%)だって言ってたけど、でも分かってるでしょう」