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手倉森U-22がシンガポールに8-1。
「格下に圧勝」だけじゃない成長度。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byAFLO
posted2015/02/17 11:00
フル代表のコーチも務める手倉森誠監督は、ロシアW杯に五輪組を送り込むことを強く意識している。
この大勝を、五輪への線を作る「点」に。
格下相手の大勝と言えば、そのとおりである。それでも、チームとしての柔軟性と個々の自主性をさらに磨き上げる機会として、今回のシンガポール遠征は有意義だった。昨年末のタイに続いて暑さがそれほど厳しくなかったため、暑熱対策としてはやや物足りないが、このタイミングでチームとしての時間を持てた意味は大きい。国内初見参となる3月11日のU-22ミャンマー代表戦は、復習からではなく五輪1次予選を意識した予習とすることができる。
リオ五輪でのメダル獲得という目標からすれば、U-23シンガポール戦の勝利はささやかなものでしかないだろう。とはいえ、五輪への「線」において確かな「点」となったのは間違いない。