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福西崇史がアジアカップを展望する。
「重要なのはキャプテンの存在と……」 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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posted2015/01/09 10:50

福西崇史がアジアカップを展望する。「重要なのはキャプテンの存在と……」<Number Web> photograph by Getty Images

今回で4度目のアジアカップ出場となる遠藤保仁。オークランドシティとの練習試合でも先制点を決めるなど、調整は順調のようだ。

アジアカップ連覇へのキーマンは……。

――そして最後の質問なんですが、福西さんが考えるアジアカップ連覇へのキーマンは誰ですか?

福西:長谷部とヤット(遠藤)かな。

――まず、長谷部を挙げた理由は?

福西:長い期間メンバーが集まって戦う公式戦では「キャプテンの存在」は本当に大きいからね。ちなみに、オレも出場した'04年のアジアカップではツネ(宮本恒靖)という存在がいた。

――宮本さんというと、準々決勝のヨルダン戦でPK戦までもつれこみ、日本が2人失敗したところで審判にゴール変更を進言して、最終的に勝利をものにしたのは象徴的なシーンでした。

福西:そうそう。試合中はもちろん、試合がない期間もチーム全体のムードを感じ取ることが求められるからね。前回のアジアカップはもちろん、2回のW杯に出場して色々な経験を積んだ長谷部のキャプテンシーは、間違いなく貴重だよ。

遠藤が作るリズムの中で、ラッキーボーイが生まれるか。

――続いて遠藤です。昨シーズンはJリーグMVPを獲得。今月28日に35歳となりますが、その存在感はいまだ絶大です。

福西:ピッチ内での“ゲームの運び方”の上手さを見ていると、まだまだ代表に必要な存在だなと感じる。遠藤のタイミングの良いパスによって、受け手となる香川が復調のきっかけを得られるかもしれない。あと香川以外にも、武藤や小林、乾が、遠藤が作るリズムの中で決定的な仕事をして、ラッキーボーイになることだって考えられる。

――前回大会の決勝戦では、途中出場の李忠成が鮮やかなボレーシュートを突き刺したのは記憶に新しいところです。

福西:そうだったね。ベンチを温めていた選手が活躍すれば、チーム全体で乗ってくる。その流れを作っていくためには、試合以外の期間の過ごし方も重要になる。キャプテンを務める長谷部を中心に、うまく大会を戦っていってほしい。

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