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内田篤人の攻撃参加が徹底マークに。
シャルケ、CL第4節は手痛い敗戦。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byAFLO
posted2014/11/06 16:30
攻守で激しくやりあった内田篤人とナニ。昨季まではマンUで香川のチームメイトだったが、今季からスポルティングへと凱旋した。
代表復帰については、一言で答えた。
先週末のリーグ戦でも、ホームで試合内容はそれほど良くなかったが、結果は1-0で辛勝。指揮官がイタリア人であることから「イタリア的な勝利」と評されていたが、この試合では内容だけではなく、結果もともなわず。内田もこう話した。
「僕たちにはもっと出来るんじゃないかな、という感じ。(10月に監督が代わった影響は)あると思うけど、それは時間が解決してくれることだと思うから」
同日にブラジルW杯以来の日本代表復帰を果たしたことについては、短くこう答えた。
「まだ、足の状態が本調子ではないので、日本でドクターと相談します」
シャルケは怪我人が多く、ドラクスラーもファルファンも戦列を離れており、復帰するのは年明け以降となる。内田を含め、満身創痍の状態でベストとはほど遠い戦いが続く。
もっとも昨シーズンのCLでも、シャルケは最終節でバーゼルに勝って、かろうじて決勝トーナメント進出を決めた。逆に言えば、「イタリア的」だと批判されようとも、そこで結果を勝ち取っていくことで、チームは自信と余裕を手にすることが出来る。悪い状態がいつまでも続くわけではないのだ。
悪い中でも、それぞれの選手が何とか踏ん張り、結果を残す。昨年も見せた粘り強い戦いを見せられるかどうか。今のシャルケはそんな分岐点に立たされているのだ。