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技術も上、戦術も上……なのに敗退。
U-19が北朝鮮に勝てなかった理由。 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2014/10/20 16:30

技術も上、戦術も上……なのに敗退。U-19が北朝鮮に勝てなかった理由。<Number Web> photograph by Getty Images

先制を許した後、南野のPKで同点には戻したが、結局はPK戦で決着をつけることに。南野のキックはキーパーに止められ、4大会連続の準々決勝敗退が決まった。

五輪より先に、まずはアジアの中での地位向上を!

 今大会を迎えるにあたって日本協会は、年齢的にリオ五輪の時期にかかる選手については、カテゴリー別の公式大会を優先させてきた。また、J3にU-22選抜を参戦させ、若手に試合経験を積ませる策などを講じたが、さしたる効果を得られなかったようだ。

 強化については、日本をアジアのトップに押し上げてきたメソッドの中身を再考することが必要になるだろう。

 たとえば、選手を練習で追い込んだ状況で試合をこなしたり、厳しい環境に置いて試合に勝つたびに環境を改善していくなど、与える環境から奪い取る環境に選手を置いていくことなども一案ではないだろうか。

 2015年、ニュージーランドで開催されるU-20W杯のアジア出場国は、ミャンマー、ウズベキスタン、北朝鮮、カタールだ。常連国の韓国、強豪のイラク、オーストラリアの名前がない。アジアの勢力図は急速に変わってきており、もはや小手先の一手ではアジアは越えられなくなってきている。

 今後は、まずアジアの中での日本の立ち位置をしっかり把握することだ。そうして、自らの弱さを認めるところからアジア制覇のスタートを切らなければ、また同じ失敗を繰り返すことになる。

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