マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
ドラフト注目の、2人の「リョウタ」。
伊東亮大と石岡諒太をプロで見たい!
posted2014/10/20 10:50
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
NIKKAN SPORTS
10月もなかばにさしかかり、今年もドラフトである。
去年の今ごろ、ラジオで「来年の新人王予想」をさせられて、「そんなの無理です、わかりません」と言いながら、
「パ・リーグは吉田一将、東明大貴(ともにオリックス)、石川歩(ロッテ)から新人王が出る確率80%。中でも石川有力」
と言い切って、
「ほんとですかぁ……」と疑念の目で見られたことがある。
広島カープのファンの集いに呼ばれた時は、「大瀬良大地は10勝できる」
と言い切って喝采を浴び、
「でも、10敗ぐらいすると思います」
と、やはり言い切って、ずいぶんとブーイングをいただいたものだった。
1年経って、いずれも大体そんな風になりそうな雲行きだが、たくさんの快腕、剛腕の全力投球を受けさせていただいてきたおかげで、投手についてはだいたいその行く末がわかるようになった。
予想が難しい、打者の成長。
しかし、打者がわからない。
広島・菊池涼介(内野手・中京学院大)、ヤクルト・山田哲人(内野手・履正社高)の成長は言い当てたが、広島・丸佳浩(外野手・千葉経大付高)がプロでレギュラーになるとは思わなかったし、オリックス・糸井嘉男(外野手・近畿大)やソフトバンク・柳田悠岐(外野手・広島経済大)が3割をマークするなんて、夢にも思わなかった。想像をはるかに超える選手たちに敬意を表したい。
糸井選手など6年連続3割だし、今季は首位打者である。ただただ、すばらしい。頭が下がる。