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ドルトムントはなぜ移籍金を出せた?
香川真司、2年前の“置き土産”。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2014/09/03 10:40
ドイツの地で再会したユルゲン・クロップ監督と香川真司。復帰初戦は13日のフライブルク戦が濃厚と見られている。
2冠を達成したベルリンの地でのCL制覇を目指して。
実は、こんなエピソードがある。
ユナイテッドに移った香川は、ドルトムント時代の最高の思い出の一つとして、ある試合のことを挙げていた。
「ベルリンのスタジアムはすごく好き。バイエルンとのポカール(ドイツカップ)決勝は最高の試合だったからね」
香川が先制ゴールを決め、バイエルンを5-2で下して、クラブ史上初めてのリーグと国内カップの2冠を達成したのが、ベルリンにあるオリンピア・シュタディオンだった。
そしてクロップ監督も、昨シーズンこう語っていたのだ。
「ドルトムントに来てからの最高の試合は、ドイツカップ決勝でバイエルンを5-2で下した試合だ。本当に最高の思い出だ」
このドイツカップ決勝が、ユナイテッドへ移籍する前の香川にとって最後の試合だったわけだが、あの試合で得たインパクトが香川とクロップ監督との間で共通しているのは何とも興味深い。
さて、今シーズンの終わり、2015年6月6日にCLの決勝が行なわれる舞台はどこかご存じだろうか。そう、ドイツの首都ベルリンにあるオリンピア・シュタディオンなのだ。