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ドルトムントはなぜ移籍金を出せた?
香川真司、2年前の“置き土産”。
posted2014/09/03 10:40
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Getty Images
ついに香川真司のドルトムント復帰が決まった。'17-'18シーズン終了後までの4年間で、背番号は7。移籍金は800万ユーロで、今後の香川の活躍次第によって追加で200万ユーロ程度が支払われることになるという。ドイツメディア、ファンは一斉に香川の復帰を歓迎している。
香川復帰の噂が現実味を帯びてきた8月28日の木曜日から、ドルトムントの選手がメディカルチェックを受けるのに使う、市内の病院で香川を待ち続けたファンもいた。木曜日から土曜日まで3日間通い詰めた24歳のクリスティアンは、2枚のユニフォームを手に病院で香川の帰還を待ちわびていた。
1つ目はブラジルW杯の日本代表のユニフォームで、背中には10番とKAGAWAの名前がプリントされてある。
そしてもうひとつは、今シーズンのドルトムントのユニフォームだ。
「僕は生まれてから24年間、ドルトムントのファンなんだ。開幕節のレバークーゼン戦ではチームも負けているし、シンジの復帰は嬉しい。彼は最高の選手だからね。もしシンジに会えたら2枚のユニフォームにサインをもらう。ドルトムントのユニフォームは、シンジの背番号が決まってからファンショップに行って、背番号をプリントしてもらうつもりなんだ」
結局、彼が帰宅した後に香川が来たそうで、このタイミングでサインをもらうことは出来なかったのだが、ファンは歓迎モードだ。
シンジ・カガワ獲得はドルトムントの今季最初の勝利。
また、ドイツメディアの大半も彼の補強がチームにプラスになるとみている。
「この名前、ドルトムントの今季最初の勝利だ。そう、シンジ・カガワのことだ」
と『ビルト』紙は伝えている。