詳説日本野球研究BACK NUMBER
超高校級が不調でも豊作の大会に!
甲子園で輝いた有望株50人総まとめ。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byHideki Sugiyama
posted2014/08/29 11:10
甲子園に衝撃を与えた健大高崎の4番・脇本直人。豪快なスイングと走れる足を兼ね備える稀有な選手だ。
各ポジションのナンバーワンを選ぶとすると……?
最後に各ポジションのナンバーワン選手を独断で選出した。野手8人に対して投手1人では不公平なので、投手は5人にしたことを断わっておく。
<今大会のベストナイン>
◇捕手 岡田耕太(敦賀気比3年・右右・173/80)
坂出商戦、イニング間最速1.79秒の強肩を披露。春日部共栄戦では実戦で1.87秒。
◇一塁 岡本和真(智弁学園3年・右右・183/95)
明徳義塾戦で敗北も、好投手・岸から4打数2安打1打点。存在感が圧倒的。
◇二塁 峯本 匠(大阪桐蔭3年・右左・172/72)
2番打者でありながら犠打0、打率5割と強打大阪桐蔭を牽引した。俊足も目立つ。
◇三塁 香月一也(大阪桐蔭3年・右左・175/82)
同校中唯一のプロ志望らしく堂々とした体格。明徳義塾戦では岸から先制2ランを放つ。
◇遊撃 浅井洸耶(敦賀気比3年・右右・177/68)
盛岡大付戦で松本から1イニング8得点の呼び水になるソロホームランを放つ。
◇外野 脇本直人(健大高崎3年・右左・180/80)
ナンバーワン野手。三塁打のときの三塁到達は最速11.36秒。長打も備える。
◇外野 長野勇斗(三重3年・右左・171/67)
計測した各塁到達のタイムは健大高崎勢を抑えて堂々のトップ。強打も備える。
◇外野 朝山広憲(作新学院2年・右左・175/73)
初戦敗退も沖縄尚学戦で放った左中間への先制ホームランは見事。
◇投手 青島凌也(東海大相模3年・右右・177/76)
腕を振って投げ込むストレートとスライダーは今大会屈指。もっと長く見たかった。
◇投手 森田駿哉(富山商3年・左左・183/79)
美しいフォームから最速144kmの直球とスライダー、チェンジアップを投げ分ける。
◇投手 逢沢峻介(関西3年・左左・175/72)
下級生時から甲子園を経験も、マウンドで投げるのを見たのは初めて。これほどいいとは。
◇投手 岩下大輝(星稜3年・右右・181/83)
1、2回戦の物足りなさが3回戦で解消。しっかり体を割って投げるストレートは一級品。
◇投手 石川直也(山形中央3年・右右・191/78)
1、2回戦は不満だったが、難敵・健大高崎戦では腕を振って投げ、脇本から三振を奪う。