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規律、努力、そして攻撃サッカー?
ジダンがレアルBの監督に就任!
text by
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byGetty Images
posted2014/07/03 10:30
レアル・マドリー対ユベントスの「レジェンドマッチ」でユニフォーム姿でマケレレと談笑するジダン。昨季はアンチェロッティの元でアシスタントコーチとしてCL優勝を経験した。
「サッカーは何が起きるかわからないときこそ面白い」
プレイスタイルはもちろん攻撃的になるだろう。
「俺がいた頃のマドリーは、いまと同じくアタッカーのために作られたチームだった。毎試合1、2失点するようなチームだったけれど、それが許された。その都度3得点できたからだ。俺が現役のときはずっとそうだった。
こういうスタイルは万人好みではないだろうけど、良いディフェンダーさえいれば非現実的ではない。いずれにせよ失点はするものだ。そして、俺の場合それが嫌じゃなかったんだ。試合に戻って、より多くのゴールを決めればいいわけだから、それが刺激になっていたんだ。サッカーは何が起きるかわからないときこそ面白いんだ」
カスティージャは昨季の2部を20位で終えたため来季は2部Bで戦うことになる。2部Bから2部への昇格は、2部から1部より難しいとされているが、U-19のカテゴリーで全国優勝を果たしたフベニールAの選手を、ジダンはカスティージャの強化に思うように使うことができる。現在19歳の長男エンツォも手元に置くはずだ。
元天才プレイメイカーが、今度は指揮官としてどんな才能をみせるのか。
'14-'15シーズンの楽しみがひとつ増えた。