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サンパウロのカフェを中田英寿が語る。
日本文化を海外で発信する大義とは。 

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川上康介

川上康介Kosuke Kawakami

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posted2014/07/03 14:20

サンパウロのカフェを中田英寿が語る。日本文化を海外で発信する大義とは。<Number Web> photograph by Kosuke Kawakami

積極的に店に顔を出し酒を楽しんだ中田英寿。日本にいるときより、酒を飲んだのでは!?

 ワールドカップ開幕と同時にサンパウロの中心地にオープンした「nakata.net Café 2014@サンパウロ」。元日本代表の中田英寿がプロデュースする期間限定のこのカフェが6月26日、無事クロージングを迎えた。中田英寿の「日本文化を世界に発信したい」という思いからスタートしたこのプロジェクト。料理、酒、器などすべて本格的な“日本”を楽しむことができるカフェとして日本人サポーターから、現地駐在員、日系ブラジル人、そしてブラジル人や世界各国のサポーターまで、幅広い人々に人気を呼んだ。

  この連載では、「nakata.net Cafe」に参集した「中田ジャパン」のメンバーへの取材を行ってきた。最終回は、カフェのプロデューサー、中田英寿本人がその思いを語る。

 東京でいえば、丸の内あたりの雰囲気に近いだろうか。サンパウロの繁華街パウリスタにある人気カフェ「オクタビオ」。「nakata.net Cafe」は、早朝の開店から夜10時の閉店まで、常に満席となるこのカフェの約1/3のスペースを使って15日間にわたる営業を行った。

「最初は、完全に独立した店を出そうという構想もあったんです。でも初めてブラジルに来た人が住所を頼りに店を訪ねていくのは、かなり難しい。そこで、すでにサンパウロのランドマーク的になっている『オクタビオ』なら見つけやすいし、この店の常連の人たちにも『nakata.net Cafe』に興味を持ってもらえる。結論としては、この作戦が良かったと思います」

 

応援に駆けつけた蔵元の方々、岡元信シェフ(右から4人目)、器を提供した美濃焼の陶芸家・林恭助(右から3人目)さんら。

 期間限定のカフェというと、内装やメニューに少し手を加えただけの簡易的なものを想像するかもしれないが、「nakata.net Cafe」はかなり本格的だ。日本で製作した組子式の大きなバーカウンターを輸送して設置。約1000本の酒や焼酎、酒器や食器もすべて日本から持ち込んだ。あまりの本格的な仕様に「オクタビオ」のブラジル人スタッフも驚いたそう。

「やるならきちんとこだわったものを提供しないと意味がない。100%満足とは言いませんが、初めての海外での出店で、輸送時間や関税など問題点があったことを思えば、合格点だったのではないかと思います」

【次ページ】 日本酒の豊かな味わいに驚く人が続出!

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