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福西崇史の「予想」を超えた2人。
大久保と青山、ポジティブな驚き。
posted2014/05/13 11:30
text by
細江克弥Katsuya Hosoe
photograph by
Naoki Nakanishi/JMPA
5月12日、W杯に臨む日本代表メンバー23名が発表された。指揮官ザッケローニが選んだ23名について、福西崇史氏はどのように見たのか。発表直後に聞いた。
――発表されましたね、23人のW杯登録メンバー。印象としては、どうですか?
「予想、外れちゃったね(笑)」
――そうですね(笑)。事前の予想と比較すると“2人外れ”ということになりました。[細貝萌→青山敏弘]、「豊田陽平→大久保嘉人」の2枠です。でも、考え方としてはほとんど同じだったと思います。
「うん、そうかもしれない」
ザッケローニの「一歩踏み込んだ」決断。
――福西さんには、どちらかと言えばこれまでの“保守的なザッケローニ”のメンバー選考として予想してもらったわけですが、最終的には、ザッケローニ自身がもう一歩踏み込んだ決断をしたというか。
「そう、今回のメンバー選考については、最後の迷いどころでどういう決断をするかがポイントだった。そういう意味では、考えられる可能性の中で、ザッケローニ本人が言うように『攻撃的』な決断をしたということだと思う」
――はい。「考えられる可能性」がはっきりしていたからこそ、大きな驚きもありませんでした。
「そうだね。ザッケローニの頭の中がよく整理されていることが感じられるし、どこで悩んだのかも分かる。だからこそ、大きな驚きはない。『なるほど』という感じかな。個人的には、すごくいいメンバー構成だと思う」
――はい。そういう意味では、大久保の選出も決してサプライズではない気がします。
「そう思うよ。まあ、サプライズと言えばサプライズだけど(笑)、可能性としては十分に考えられたわけだからね」