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青山敏弘、広島を背負う「責任感」。
最大の激戦区ボランチで4番手に!? 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2014/03/21 10:50

青山敏弘、広島を背負う「責任感」。最大の激戦区ボランチで4番手に!?<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

NZ戦、ピッチの中央で青山敏弘は速いチェックと展開力という武器を存分に発揮した。W杯メンバー23人入りへ当落線上にいる男が見せた、まさにギリギリのパフォーマンス。果たして結果は……。

前年のJ王者が、W杯メンバー0人の例はこれまでない。

 あくまでデータの話ではあるが、W杯前年のシーズンでJリーグを制したクラブから代表メンバーが選ばれなかったことはない。

 '98年フランスW杯なら'97年王者のジュビロ磐田から中山雅史、名波浩、服部年宏の3人。'02年日韓W杯なら'01年王者の鹿島アントラーズから柳沢敦、鈴木隆行ら大量6人が選ばれている。'06年ドイツW杯には、'05年王者のガンバ大阪から宮本恒靖、遠藤保仁、加地亮の3人、そして前回の'10年南アフリカW杯には'09年王者の鹿島から内田篤人、岩政大樹が入っている。

 彼らのほとんどが当時の常連メンバーでもあったし、今の日本代表は欧州組中心で「Jリーグ王者=日本代表多数」というかつてのイメージもない。

 しかしながら王者には勢いがある、勝者のメンタリティーがある。青山にもその部分を強く感じることができる。

 以前代表に対する思いを聞いたとき、青山はこう語っている。

「呼ばれたときは、クラブを代表して行っているし、常に僕の後ろには広島があるという思いでやってます。(クラブを背負う)責任感というのもあります」

 責任感という重みを己の力に変える。

 急浮上してきた青山敏弘から、目が離せなくなってきた。

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