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<代表ゼロキャップの秘密兵器> 川又堅碁×中山雅史 「ストライカーはゴールで己の道を切り拓け」
text by
朴鐘泰Park Jong Tae
photograph byMami Yamada
posted2014/03/20 11:50
日の丸を背負うことを夢見る新進気鋭のゴールゲッターに、
日本サッカー史にその名を刻むレジェンドがストライカーの心得を説く。
日本サッカー史にその名を刻むレジェンドがストライカーの心得を説く。
いまのJリーグを見渡すと、代表入りに見合う力を持っているはずなのに呼ばれていない選手が思いのほか多い。その大半は「元代表」だ。記憶の濃淡に差はあっても、その選手の青いユニフォーム姿をなんとなく頭の中で思い描ける。しかしその中でひとり、A代表のピッチに立ったことも、招集の声すら掛かったこともない選手がいる。
新潟の川又堅碁である。昨季得点ランク2位の23得点を記録。無骨にして豪快、ゴールの匂いを嗅ぎ取れば負傷の危険も顧みず体ごと投げ出す。そんなプレーを観ると、往年のあのストライカーの勇姿とだぶらせてしまう。
「僕もずっと気にかけていますよ」
“本家”中山雅史はそう言った。
「堅碁の魅力はゴールへ真っ直ぐ向かっていくところ。常にゴールを目指すことで敵の守備が堅碁に集中し、他のプレーヤーが生きることにも繋がる。プレースタイルは僕に似ている部分もあると思いますよ」
ストライカー同士の対話によって、他にも意外な共通点が明らかになっていった。
中山 初めて会ったのは、去年の夏かな。
川又 東京でお会いして。
中山 いろいろ話したよね。FWの動きであったり、練習に臨む姿勢や、プレスのかけ方、パスを受けるときの体の向きとか細かいところまで、ストライカー全般にわたる話。
川又 自分も同じように思っていたので、安心したというか自信になりましたね。