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女子ゴルフ開幕戦、鍵はドライバー。
飛距離、悪天候、そして第2打に!?
text by
月橋文美Ayami Tsukihashi
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2014/03/13 12:35
ツアー通算2勝目を、開幕戦のダイキンオーキッドレディスで飾ったO.サタヤ。今年は森田、横峯、宮里ら強豪がひしめく上位陣に食い込むか。
初日の首位は日韓での両女王を目指すイ・ボミ。
首位発進を決めたのは、2010年韓国ツアーの賞金女王で、史上初となる日韓両ツアーでの賞金女王戴冠を目指すイ・ボミ。小雨混じりの強風に各選手が苦しむ中5バーディー、ノーボギーのゴルフで、持てる力を見せつけた。
「今日は難しいパーパットも全部入った。開幕戦で緊張したけど、みんな同じだと思って1つ1つに集中してプレーしました」
昨年までの日本参戦3年間は各地のホテルを移動するツアー転戦だったが、今年2月から神戸市内にマンションを借り「これでもっとゴルフに集中できるかなと思ってます」と、今シーズンの本気ぶりを漂わせた。
またこの日、ツアー通算41勝・永久シードの“レジェンド”森口祐子が、58歳328日にして大会出場。これまで岡田美智子が保持していた国内女子トーナメント最年長出場記録(58歳272日)を塗り替えた。
「本当は最年長っていうのが一番苦手なの。8月にはおばあちゃんになる予定(昨年結婚した長女・佳子さんが妊娠中)なんですよ。でも、ゴルフ自体は長くやりたいから、トレーニングも続けていくつもりです」と、はつらつとした表情で語った。
森田、横峯が本領を発揮した2日目。
2日目も主役は森田。またしても17、18番連続バーディーフィニッシュで、笠りつ子とともに通算5アンダーの首位に浮上、2年連続Vへ王手をかけた。
強風に断続的な雨も混じる悪天候の中「昨日は100ヤード残らなかったのに、今日は170ヤードも打たなきゃ届かない。そういうのが何度もあった。でも、その中で違和感なくできてる。楽しい」と森田。「ミスショットしても、そんなに(風に)流されなくなりました」と、新たな自信もちらつかせた。
一方横峯も5バーディー、1ボギーでベストスコア68の猛チャージ。一気に2打差6位に浮上した。「今日はショットがすごくよくてチャンスがいっぱい。だからスコアだけを見るといいと思うんですけど、ちょっともったいないところがあった」と、もっと伸ばせたのにと言わんばかり。今オフは左足首と右手首をゴムでつないだ状態で打撃練習を行うという独自の方法で「バックスイングで左肩が深く入るように」スイング改良したと明かした。