MLB東奔西走BACK NUMBER
現役続行か? MLBから永久追放か?
薬禍の主役、Aロッドの運命やいかに。
text by
菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi
photograph byGetty Images
posted2013/08/09 10:31
ホワイトソックス戦前に、ファンにサインをするAロッド。子どもたちの信頼と期待を裏切る結果にならなければいいのだが……。
高校生までもがドーピング……アメリカの病巣は根深い。
ただ薬物問題が単にMLBの世界だけの問題ではないのは周知の事実だ。未だにアスリートの禁止薬物の不正使用は後を絶たない。先に紹介したラジオの番組にゲスト出演したESPN記者の証言は、まさに暗然とさせられた。
「今回のバイオジェネシスに関してはMLBの選手たちばかりに注目が集まったが、自分たちが調査したところでは、高校の有望選手たちのコーチや親がこのクリニックに選手たちを連れてきている事実を確認できた」
MLBは禁止薬物撲滅に向け大きく舵を切った。
それを世に印象づける意味でも、今後のロドリゲスに対する措置に野球界を越えて全米中の注目が集まることは間違いない。