MLB東奔西走BACK NUMBER
レンジャーズのクリフ・リーの大誤算。
“Mr.オクトーバー”を襲名できず!?
text by
菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi
photograph byRon Vesely/MLB Photos via Getty Images
posted2010/10/31 08:00
リーは、サイ・ヤング賞を受賞した2008年(当時インディアンス)には、ともにリーグ1位となる22勝3敗、防御率2.54を記録した
“MR. October”の継承者候補は名誉挽回できるか?
かつてアスレチックスを皮切りにメジャー4球団に在籍し、21年間で通算563本塁打を記録したレジー・ジャクソン。彼はヤンキース時代の1977年に行われたワールドシリーズ第6戦で、3本塁打5打点の活躍でチームをシリーズ制覇に導き、シリーズMVPにも輝いた。
この活躍はヤンキースファンだけでなくメジャーリーグファンの間では今も語り種となっているほどで、これを境にジャクソンは、“10月(=プレーオフ)を制する男”として“MR. October”と呼ばれ敬意を集めることとなったのだ。
第1戦登板前のリーは、投手として“MR. October”の称号を継承できる存在だった。だから、第1戦での乱調はファンだけでなく、識者の予想を裏切るものだったのだ。
予定でいけば次回登板は11月1日の第5戦。
このままリーが終わるとは思えない。