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原監督は落合監督のお株を奪うべし!
苦手・中日に巨人が勝つ方法とは?
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byHideki Sugiyama
posted2010/10/18 12:05
原監督が落合監督と同じ手法で戦うと勝てるという根拠。
中日の落合博満監督は、高橋聡文、浅尾拓也、岩瀬仁紀の黄金リレーに絶対的な自信を持っており、「3人の誰かが打たれて負けたのなら仕方がない」と公言している。
ならば、原監督も同じ手法をとればいい。
不安定な投球が続く守護神・クルーンの起用に懐疑的であれば、ファーストステージで好投した山口鉄也を抑えに据え、安定している久保裕也、越智大祐に7、8回を託す。結果として3人が打たれようとも、「仕方がない」という泰然自若の姿勢を貫く。
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中日はカラーが似ているチームに弱い。
シーズンで唯一負け越しているチームが、中継ぎ、抑えが強固なヤクルトであることが、そのことを証明している。巨人も中日の弱点を突けばいい、というわけだ。
ナゴヤドームに極端に弱い攻撃陣には割りきりが必要。
かたや攻撃陣は、今シーズンのナゴヤドームでのチーム打率が1割9分5厘と低すぎる。4月27日の対戦以外は3点以上取っておらず、9月3日まで59イニングもの間タイムリーなしと、リーグトップの226本塁打、2位の711得点と抜群の破壊力を誇るチームからすれば打線はほとんど機能していない。
しかし、逆にそれを利用するという手段も考えられる。
得点源は小笠原道大、ラミレス、阿部慎之助、またはファーストステージで8打数4安打1本塁打と当たっている高橋由伸でもいい。中軸だけに攻撃を任せ、他の打者は繋ぎに徹してもらう。
そうなったとき、打線のキーマンとなるのが2番だ。
ファイナルステージでは松本をいつも通り固定させ、無死または1死で走者がいれば送りバントを徹底させる。クリーンナップの前に得点圏に走者を進められれば、ファーストステージで8打数6安打と打撃好調の3番・小笠原、2戦目で決勝タイムリーを放った4番・ラミレスが還す確率は高い。
そして、下位を任されるであろう古城茂幸や脇谷亮太、あるいは長打のある長野久義にもバントを積極的にさせる。
それこそ、落合監督のように、「失敗すれば即交代」といった厳しさも原監督には求めたいところだ。