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エンゼルスの松井放出は決定的に。
来季のユニフォームはまさかの縦縞!?
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byKYODO
posted2010/09/21 10:30
9月15日時点でチームでトップとなる74打点の松井。しかし打率は.266、本塁打は18本塁でしかない
DHの雇用枠は多いが、大型契約を勝ち取るのは……。
チーム | DH選手 | 契約終了年 | OPS |
---|---|---|---|
ヤンキース | バークマン | 2010(2011) | 0.799 |
レイズ | アイバー | 2010(2011) | 0.667 |
レッドソックス | オルティーズ | 2010(2011) | 0.893 |
ブルージェイズ | リンド | 2013 | 0.695 |
オリオールズ | スコット | 2012 | 0.895 |
ツインズ | トーミ | 2010 | 1.039 |
ホワイトソックス | ラミレス | 2010 | 0.879 |
タイガース | デーモン | 2010 | 0.763 |
ロイヤルズ | バトラー | 2013 | 0.835 |
インディアンス | ハフナー | 2012(2013) | 0.807 |
レンジャーズ | ゲレーロ | 2010(2011) | 0.851 |
アスレチックス | カスト | 2010 | 0.863 |
エンゼルス | 松井秀喜 | 2010 | 0.814 |
マリナーズ | ブラニアン | 2010(2011) | 0.801 |
そこで浮上してくる球団は……
・東地区……ヤンキース、レイズ、レッドソックス
・中地区……ツインズ、ホワイトソックス、タイガース
・西地区……レンジャーズ、アスレチックス、マリナーズ
驚くほど今季限りで契約を終える指名打者が多いのだ。これは球団側ができるかぎり短期の契約を結びたがっていることが影響しているだろうが、どちらかと言えば買い手=球団側が交渉で優位なポジションにいるように見える。
このなかでレッドソックスはオルティーズ、レンジャーズはゲレーロの契約延長オプションを球団が持っている。このふたりの今季の活躍を見る限り、球団側はオプションをためらうことなく行使するだろう(エンゼルスが松井に求めていたのはオルティーズ、ゲレーロ並みの活躍だったと思う)。
また、マリナーズは昨季のオフに需要に合致していた松井の獲得に消極的だった。今季も食指を動かすことはないだろう。