野球クロスロードBACK NUMBER
二塁打量産中の「打者・大谷翔平」。
好調支える“流し打ち”と“中田翔”。
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byHideki Sugiyama
posted2013/06/12 12:25
「(打者として)塁に出て、息が上がったままマウンドに行っても、間合いを長くしたりして工夫していかないと」と語るなど、“5番・投手”の準備に余念のない大谷。
18日広島戦での二刀流デビューへ、準備は整いつつある。
11日に行われたイースタン・リーグの巨人戦で先発し、7回2失点、13三振を奪った大谷。投手として着実にステップアップを果たしつつ、打者としては中軸を担えるだけのパフォーマンスを見せつけている。
「5番・投手」として本格的な二刀流デビューが予定されている、18日の広島戦への準備は整いつつある。
「自分が投げる試合では、打てないよりは打てたほうがいいので、状態をよくして臨みたいと思います」
大谷は、控えめにそう抱負を述べる。
賛否が分かれる「二刀流論争」の渦中にいながら、いい意味で期待を裏切り続けた男である。真のデビュー戦となる広島戦でもきっと、周囲に鮮烈な記憶を植え付けてくれるのは間違いないだろう。