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広島を救う丸佳浩。
6年目の“打撃開眼”。
~契機は「前田智徳をお手本に」~ 

text by

永谷脩

永谷脩Osamu Nagatani

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photograph byKYODO

posted2013/06/15 08:00

広島を救う丸佳浩。6年目の“打撃開眼”。~契機は「前田智徳をお手本に」~<Number Web> photograph by KYODO

5月26日の楽天戦で左中間に2ランを放つと「良い方向へ打てた。100点満点」と笑った。

 勝率5割を切り、リーグ下位に低迷する広島にあって、気を吐いているのが6年目の丸佳浩だ。盗塁はリーグトップの19、打率3割4厘(6月13日時点の成績)はリーグ6位と存在感を示している。

 千葉経大付高から'08年に高校生ドラフト3巡目で広島に入団。1年目からウエスタン・リーグで月間MVPを獲得するなど才能を垣間見せたが、一軍初出場は3年目だった。小学校のときの作文に、理髪店を営む両親のために、“新しい店を建てたい”と書いた男は'10年に一軍定着を果たすと、「家を新築できるチャンスができた」と涙を流したという。

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