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香川、内田、長谷部――。
日本人ブンデスリーガーの前評判。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byTakuya Sugiyama
posted2010/08/02 10:30
第3節には早くも香川vs.長谷部の対戦が実現?
筆者は、昨季のヴォルフスブルクのすべての公式戦を取材したが、長谷部の動向にこれほどまで注目が集まることはさすがになかった。W杯期間中にはドイツの大手通信社「dpa」が長谷部のコメントを配信し続け、大会後は長谷部が天皇陛下に謁見したことまで地元紙の「ヴォルフスブルガーアルゲマイネ」が伝えたのも、注目の高さの現れだろう。ブンデスリーガで4シーズン目を迎える長谷部がこれまで築いてきたものは、ドイツの地にしっかりと根を下ろしているようだ。
「今季の目標も、レギュラーになってコンスタントに試合に出ること。良い競争相手もたくさん入ってきているし、面白くなるんじゃないかな」
そう口にする長谷部からは余裕すら感じられた。思えば、昨季も開幕前にはレギュラーポジションをつかむのは難しいと見られていたが、最終的には定位置を確保してみせた。今季、その再現を果たしても不思議ではないだろう。
W杯でのドイツ代表の活躍もあり、注目度が高まっているブンデスリーガ。第3節にドルトムントとヴォルフスブルクの対戦が、第4節にはドルトムントとシャルケのダービーマッチが控えている。果たして3人の日本人選手は、どのような戦いを見せてくれるのだろうか。