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若き西武を牽引する片岡治大の、
“数値化できない”ファインプレー。
text by
加藤弘士Hiroshi Kato
photograph byHideki Sugiyama
posted2013/04/26 11:30
ここ数年、好成績を残しつつもシーズン途中での故障離脱に泣かされてきた片岡。一昨年、昨年と2年連続で続いた手術も完治した今季は、完全復活への期待がかかる。
「セカンドに片岡さんがいるから落ち着いて投げられる」
開幕から4週間が経った。
あらためて、30歳の片岡治大は西武にとって、どんな存在なのだろうか。先発ローテを担う2年目右腕・十亀剣は話す。
「昨年は中島さんがショートにいて、『大きい柱』という感じでした。今年は中島さんは抜けてしまったけど、僕にとってはセカンドに片岡さんがいるから、落ち着いて投げられるんです」
最後は渡辺久信監督の言葉で締めたい。
「ヤスの存在は大きい。若いチームだしね。内野に経験を積んでいるヤスがいるのは大きいよ。凄く信頼を置いている」
グラウンドで、あるいはベンチで。数値化できない片岡の「ファインプレー」が、きょうもライオンズを救っていくことだろう。
円熟味を増した暴れ獅子よ、獰猛に吠えまくれ。