セリエA ダイレクト・レポートBACK NUMBER

地に墜ちたアズーリ再建の鍵は?
新監督プランデッリが背負う重責。 

text by

弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2010/07/19 08:00

地に墜ちたアズーリ再建の鍵は?新監督プランデッリが背負う重責。<Number Web> photograph by Getty Images

カンナバーロも代表を去った今、守備の再構築などイタリア代表が抱える問題は山積み。プランデッリの手腕が問われる

改革路線の軸は、二重国籍選手の登用や若返り策など。

 イタリアの保守性ゆえに遅れていた二重国籍選手の積極登用や、ファンタジスタの復権、そして代表の若返り策が、プランデッリの代表改革路線の軸と見られている。南アW杯への招集が熱望されたものの叶わなかったFWカッサーノ(サンプドリア)とFWバロテッリ(インテル)の起用についても、「彼らのような才能ある選手はつねに共存可能だ」と期待を持たせる。中盤の軸には、フィオレンティーナ時代の愛弟子モントリーボを置くことになるだろうが、守備の再構築も急務だ。

 就任から1週間も経たないうちにプランデッリは、世間の喧騒を逃れ静養中の前代表監督リッピをビアレッジョの自宅に訪ねている。昼食をともにしながら、代表の指揮についてのレクチャーをみっちり2時間受けたプランデッリは「リッピ時代の遺産をむざむざ捨てはしない」と決意を新たにした。

南アW杯で惨敗し、EURO2016誘致にも負けたイタリア。

 イタリアサッカー界は、南アW杯開幕前の5月下旬、すでに一度、国際的な大敗を喫している。決選投票でフランスとトルコに敗れたEURO2016の誘致失敗だ。南アでの失態と合わせ、面目丸潰れのイタリアサッカー協会はイメージ回復のためにプランデッリ改革への後押しを確約した。

 デビュー戦は8月10日、ロンドンでの親善試合(対コートジボワール)。そして9月3日にはEURO2012予選の初戦が控えている。地に墜ちた伝統国を再興するという使命を負ったプランデッリ。その道程ははるか遠い。

関連記事

BACK 1 2
チェーザレ・プランデッリ

海外サッカーの前後の記事

ページトップ