オリンピックへの道BACK NUMBER
女子クロスカントリーのパイオニア。
石田正子が“世界”と渡りあえる理由。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byShino Seki
posted2013/01/12 08:01
フィンランド・クーサモで開かれた大会では、総合9位と健闘した石田。今季のW杯ではこの自身の初戦以降、参加した3戦連続でトップ10入りと高いレベルを維持している。
3年ぶりの日本のお正月。五輪を目指す日々は続く……。
この年末年始は、久しぶりに日本で過ごした。
「音威子府(おといねっぷ)の大会に出場し、久しぶりに国内のみなさんに元気な顔を見せることができてよかったです。テレビ局や新聞記者もたくさん来てくれて、少しでも認知度を上げることができたかなと感じていますし、3年ぶりに実家でお正月を過ごすことができてよかったです」
短い帰国を経て、石田正子は1月4日、再び海外へと向かった。
「国語のテストで言えば読解力が上がったというか、前はコーチにスキーのテクニックとかで指摘を受けても、わからないこともあったりしましたが、以前よりもすぐ対応できるようになってきたかな、と思います。昨シーズンも一段上に上がれたと思いますけれど、今シーズンもまた一段、上がれたらいいな、と思っています」
どのような歩みを新たに刻むことになるのか。
試合を一つ一つ積み重ねた先に、2月下旬に開幕する世界選手権、さらに来シーズンには、3度目のオリンピックが待っている。