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沖縄野球はプロをも席巻するのか?
東浜巨と川満寛弥に期待する理由。 

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中村計

中村計Kei Nakamura

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photograph byKyodo News

posted2012/12/21 10:30

沖縄野球はプロをも席巻するのか?東浜巨と川満寛弥に期待する理由。<Number Web> photograph by Kyodo News

ロッテに2位指名された喜びを表現する川満。その純朴な表現に、沖縄らしさが表れている!?

沖縄の枠を越えた大物はプロでの活躍も間違いなし!?

 2008年春、沖縄尚学で全国制覇を経験し、卒業後は大学最強リーグの東都の名門、亜細亜大でエースとして大車輪の活躍を見せた。

 実績は十分。それだけに、精神的な落ち着き、投球内容の安定感、技術の完成度は、今ドラフトの中でも随一といっていい。

 あるスカウトは、今でも沖縄出身の選手を獲得するときは「性格面を考えると、じゃっかんマイナスの評価をせざるをえない」と話していたが、東浜に関してはそんな声はまったく聞こえてこなかった。

 つまり、あくまでもこれまでの説に沿えばの話だが、東浜と川満は、同じ沖縄出身者であっても、もっともプロで活躍が期待されるタイプと、プロではどうなのだろうと気を揉ませるタイプと言うこともできる。

沖縄らしさ全開の川満が、プロで大活躍する光景が見たい!

 だが、それだけに川満が大活躍したら痛快だな、とも思うのである。

 川満の投球フォームは、性格同様、実にゆったりとしている。140キロ前後のキレのあるストレートは迫力満点だ。そのギャップが、川満の最大の魅力といってもいいだろう。

 とかくマイナスに見られがちな沖縄人の「大人しさ」が、川満の場合、最大の武器にもなっているのだ。

 川満は、沖縄出身者がプロで活躍できない理由について、こんな感想をもらしていた。

「結果が出てないから、ただ、自信がないだけだと思うんですよね。自信さえつければ、もっと出てくるんじゃないですか」

 まったく同感である。おそらく、単純に、それだけのことなのだ。

 いずれにせよ近い将来、この2人が沖縄出身者に対する従来の評価をひっくり返してくれるのではないだろうか。

 春のキャンプは、阪神の藤浪晋太郎、日本ハムの大谷翔平という高卒の豪腕コンビの話題で持ちきりになるだろう。しかし、それ以上に、沖縄出身の大卒コンビの1年目が気になって仕方がない。

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