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ロンドン世代を熟知した関塚監督に、
A代表コーチ復帰の道はないのか? 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byKaoru Watanabe/JMPA

posted2012/08/29 10:31

ロンドン世代を熟知した関塚監督に、A代表コーチ復帰の道はないのか?<Number Web> photograph by Kaoru Watanabe/JMPA

ロンドン五輪では前評判を覆し、ベスト4に導いた関塚監督。今後の去就が注目される。

 先のロンドン五輪でU-23代表を1968年のメキシコ五輪以来、44年ぶりにベスト4に導いた関塚隆監督が日本サッカー協会との契約満了に伴い、9月いっぱいでA代表のコーチも退任する方向だという。

 五輪を終えたらU-23代表の監督はそのままA代表のコーチも退任するという流れは、確かに既定路線ではある。アテネ五輪の山本昌邦監督、北京五輪の反町康治監督もそうだった。五輪が終わるとA代表のコーチに復帰するという道はなかった。

 五輪代表の活動が本格化するまではA代表のコーチを務めるものの、これはあくまで“臨時コーチ”の範囲内。A代表のやり方、方針を吸収しつつ、五輪の予選が始まる前になるとそちらに専念するというのが当たり前になっている。関塚も優勝した昨年1月のアジアカップ以降、A代表を離れて五輪の活動にシフトチェンジしていった。そして五輪が終われば既定路線どおりに日本協会を離れ、次のステップを目指すということになるのだろう。

ロンドン世代を熟知した関塚をブラジルW杯の参謀役に!?

 しかしながら、とも思う。

 関塚はU-23代表を束ね、本大会ではスペインを破るなど快進撃を続けた。プレーばかりでなく、その選手の性格や考え方など細部にわたって若い選手の情報量を膨大に持っているわけである。南アフリカW杯では北京五輪組が主流になったように、2年後のブラジルW杯では20代中盤に入るロンドン五輪組が台頭してくる可能性は十分にある。U-23代表を束ねた責任者の存在は大きく、今回の実績、若手に対する膨大な情報量から言っても関塚のA代表コーチ復帰を望む声が強く聞こえてこないのは少々、残念に思えてならない。

 外国人監督を招いた場合、ヘッド格の日本人コーチをスタッフに入れたほうがいい、というのは歴史が教えてくれている。

 日本人の考え方を知ることは外国人指揮官にとっても参考になるし、選手とのパイプ役としても期待できる。“二頭体制”のようにならなければ、メリットのほうが多いはずである。

【次ページ】 過去のA代表監督も日本人コーチを右腕にしていた。

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