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モウリーニョと「後の先」の守り。
~CL決勝は知将同士の心理戦に!~ 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2010/05/09 08:00

モウリーニョと「後の先」の守り。~CL決勝は知将同士の心理戦に!~<Number Web> photograph by Getty Images

注目の決勝は、日本時間5月22日深夜キックオフ予定

「かつての上司」ファンハールとモウリーニョの心理戦。

 去年のファーガソンも、今年のベンゲルも、バルサに対してこういう守り方はできなかった。バルサの倒し方を発明できたのは、ひとりモウリーニョのみだ。残る相手は、ルイス・ファンハールの率いるバイエルン・ミュンヘンだけになった。ロッベンのサイド攻撃を食い止める手はずや、オリッチの勤勉さを空回りさせる方法を、モウリーニョはきっと見つけ出してくるにちがいない。

 もうひとつの楽しみは、決勝前にモウリーニョが仕掛けてくるはずのマインドゲームだ。準決勝セカンドレグの直前、モウリーニョは皮肉たっぷりの口調で「バルサには、レアルの本拠地サンチャゴ・ベルナベウで決勝を戦いたいというオブセッションがある」と述べた。王者バルサが、この「オブセッション」(執着と訳すよりも邪念と訳したほうが適切だろう)という言葉にゆさぶられたことは否めない。5月下旬、モウリーニョは「かつての上司」ファンハールにどんな紙つぶてを投げつけるだろうか。悪役イメージの強い監督同士の対決だけに、面白い味の試合が期待できそうだ。

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