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レアルの敗因はクラシコでの消耗?
PK戦を制し、バイエルンがCL決勝へ。 

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工藤拓

工藤拓Taku Kudo

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posted2012/04/26 12:15

レアルの敗因はクラシコでの消耗?PK戦を制し、バイエルンがCL決勝へ。<Number Web> photograph by Getty Images

クリスティアーノ・ロナウドはこの日、2得点を挙げるもPKを失敗。モウリーニョ監督は「2時間もプレーした後にPKを決めるのは簡単ではない。世界最高のメッシやロナウドでも外すものだ」とかばった。

 エル・クラシコが史上初めてCL決勝の舞台で実現する――。ベスト8の組み合わせが決まった時点で多くの人々が描いていたシナリオは、2夜連続で予想外の結末を迎えることになった。

 前半は勝負の鍵と見られていたサイドの攻防で両チームの攻撃力がいかんなく発揮される展開となった。

 立ち上がりに主導権を握ったのはレアル・マドリーの左サイドだ。守備時もクリスティアーノ・ロナウドを前線に残すことでラームの攻め上がりをけん制し、ロッベンのカットインに対しては左ボランチのシャビ・アロンソがスライドして対応。攻めては先発復帰したマルセロが果敢にドリブルで持ち上がることで中盤に数的優位を作りだした。

 5分にはそのマルセロが敵陣左サイドでロッベンを抜き去り、逆サイドへとサイドチェンジ。これをペナルティーエリア内右で受けたディマリアがダイレクトボレーでシュートを狙うと、ボールはアラバの手に当たってPKが宣告される。キッカーはクリスティアーノ・ロナウド。スタンドから沸き起こった「クリスティアーノ!」コールを背に放ったシュートはゴール右隅に吸い込まれた。

追加点を奪った後、レアルの勢いは極端に落ちていく……。

 さらに14分、敵陣でケディラとクロースが競ったイーブンボールのこぼれ球を受けたエジルがゴール前左のC・ロナウドへスルーパス。受けたC・ロナウドがゴール左隅に追加点を流しこんだ。この時点で2試合合計スコアは3-2。決勝進出はもちろん、大量得点を予想するファンも少なからずいたことだろう。しかし、僅か4日前にリーグ優勝のかかったバルセロナとのクラシコを戦った影響か、この追加点を境にマドリーの勢いは極端に落ちていく。

 一方のバイエルンは立て続けに2点を奪われたものの、防戦一方だったわけではない。こちらも主導権を握ったのはリベリーとアラバが並ぶ左サイド。8分にはタッチライン際に開いたリベリーの内側を駆け上がったアラバが1人、2人とDFを抜き去り、ゴール前に走りこんだロッベンにぴたりとクロスを合わせる。ロッベンのシュートはボールを捉えきれず枠の上へと飛んだが、その後もリベリーがドリブルでマーカーのアルベロアを引き連れ、空いたスペースにアラバが駆け上がる形でチャンスを作った。

 15分過ぎからマドリーの勢いが落ちはじめると、相手のハイプレスを丁寧なビルドアップで破り、敵陣で攻撃を組み立てることが可能になった。26分には中央を経由して右に開いたクロースへつなぎ、クロスに飛び込んだマリオ・ゴメスがペペに倒されPKを獲得。これをロッベンがゴール左隅に決め、2試合合計のスコアは3-3のイーブンとなった。

【次ページ】 試合終盤は連戦の疲労から両チームとも守備的に。

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