ロンドン五輪代表、最大の挑戦BACK NUMBER
やっと消えた「クウェートの悪夢」。
U-22代表がバーレーンに勝った意義。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byTakuya Sugiyama
posted2011/11/24 12:10
五輪予選初招集にしてバーレーン戦で先制点をあげたFWの大津祐樹(ボルシアMG)は、試合後に「結果を出すことにこだわってプレーをしていた。とてもいい形で貢献できたと思います」と自らその手応えを語った
「いろんな不安を払拭できた、意味のある勝利だった」
「アウェーで、しかも(清武)弘嗣君たちがいないことで、少しナーバスになりかけたこともあったけど、今回入ってきた大津君を始め、自分たちの力を発揮して、勝てた。今回の1勝はただの1勝ではなく、いろんな不安を払拭できた、僕らにとってはすごく意味のある勝利だったと思います」
東は、そう言った。
ひとつのヤマは越えた。攻撃面など課題は残されているが、アウェーの雰囲気に呑まれず、チーム全体で戦う姿勢を見せて、勝ち点3を奪った意味は大きい。
「次のシリア戦は、もっとタフで厳しい試合になる。ここで勝たないと、バーレーン戦に勝った意味がなくなる」
勝利の余韻に浸ることもなく、東は27日の国立決戦を見据えていた。どこか詰めの甘さを感じるチームだったが、どうやら試合を重ねる度に戦う集団になってきたようだ。