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群雄割拠の明治神宮大会・大学の部。
明治と亜細亜のエース対決が実現?
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2011/11/19 08:01
明大の野村祐輔は4年間でリーグ通算358奪三振、30勝を達成。ドラフト1位で入団する広島では、即戦力右腕として期待がかかる
11月23日から明治神宮大会(大学の部、高校の部)がスタートする。
大学の部は実績のある東京六大学、東都大学両リーグの秋季優勝校が文句なしに選ばれるのに対し、地方リーグは1位校ないしは複数の上位校によって出場決定戦が行われ、そこを勝ち上がった学校が神宮球場に結集し、覇権を争う。出場校は次の通りである(地区横の数字は出場校数。その横は連盟名)。
◆東京六大学(1)……明治大
◆東都大学(1)……亜細亜大
◆北海道(1)[北海道学生、札幌六大学]……函館大
◆東北(1)[北東北大学、仙台六大学、南東北大学]……東北福祉大
◆関東5連盟(2)[首都大学、神奈川大学、東京新大学、千葉県大学、関甲新学生]……創価大、桐蔭横浜大
◆北陸・東海3連盟(1)[愛知大学、東海地区大学、北陸大学]……愛知学院大
◆関西5連盟(2)[関西学生、関西六大学、阪神大学、近畿学生、京滋大学]……大阪体育大、佛教大
◆四国・中国3連盟(1)[広島六大学、中国地区大学、四国地区大学]……福山大
◆九州3連盟(1)[九州六大学、福岡六大学、九州地区大学]……九州共立大
以上11校の組み合わせは既に決まっている。頂上決戦を制するのはどのチームなのか、早速予想していこう。
広島ドラ1投手の“ビッグ3”、明大・野村祐輔が出場!
去る10月27日に行われたドラフト会議で人気が高かったのは“ビッグ3”と称された、藤岡貴裕(東洋大・投手)、菅野智之(東海大・投手)、野村祐輔(明治大・投手)の3投手だ。
このうち藤岡はリーグ戦で最優秀投手、敢闘賞、ベストナインを獲得したが、チームが3位に沈み今大会は不出場。菅野もリーグ優勝こそ果たしたが、関東地区大学野球選手権(明治神宮大会出場決定戦)の準決勝で桐蔭横浜大に敗れ不出場。ビッグ3ではただ一人、明治大(以下明大。広島1位)のエース・野村祐輔が今大会に出場する。