野次馬ライトスタンドBACK NUMBER
ロッテのスター、サブロー移籍の何故?
ファンの怒りと嘆きの声を聞け!
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2011/07/06 12:40
7月1日に東京ドームで行われた中日戦で、移籍後初打席初本塁打を放ったサブロー改め大村三郎。「打席に入ったときにファンの方からの大歓声があってありがたかった」と試合後にコメントしている
フロントにも事情はあるだろうが、ただただもどかしい。
昨年、激闘のCS、日本シリーズを制した後に、監督だけでなく、オーナーや球団社長が胴上げされ、選手たちがスタンド前で肩を組み、ファンと共に凱歌をあげたシーンは、本当に感動的だった。
なのに、あれから半年でフロントはストッパーの小林宏、1番の西岡、そして4番のサブローまでも放出するなど、どうも信用しきれない軽率な振る舞いをしてしまう。
7月5日、多くのファンの空虚な気持ちを抱えたまま、サブローがいなくなって初めてのマリンでの試合が行われた。もうサブローの名が刻まれることがない4番の座には、昨年横浜に所属したカスティーヨの名が刻まれた。この助っ人がデビュー戦で4打数4安打と狂い咲きの大活躍をし、サブローのいない新しいロッテの歴史がはじまった。
フロントにもいろんな事情があるのだろうが、ただただもどかしい。今回のサブローがいなくなった悲しみを真剣に受け止めなければ、いい加減愛想を尽かすだろう。こんな不幸なことは二度と繰り返してはならない。
それともうひとつ。横浜フロントも、獲得すべきはランドルフじゃなくてカスティーヨだった。こんなことも二度と繰り返してはならない。