ルーニーが「10番」らしさを発揮できれば番狂わせも!?

“ポゼッション・マシーン”とも言うべきバルセロナとの決勝で、「先制点が決め手になる」と断言するのは、GKのエドウィン・ファンデルサールだ。

　現役最終戦に臨む40歳の守護神は、引退に花を添えるCL優勝へのキーマンとして、2トップの両名を挙げている。

　当人たちも、エルナンデスが「スーパー級のウェインとのコンビは完璧さ」と言えば、ルーニーも「チーチ（エルナンデスのチーム内での呼称）は天性の点取り屋。小さいけど驚くほどヘディングも上手い」と互いを讃え合い、ピッチ外でも息の合った様子を見せている。

　2年前の決勝以降、最強説を更に強めたバルセロナに対して、ロナウド放出で大物色を弱めたマンＵ。だが同時に「ルーニーが守備の犠牲となった」チームは、「ルーニーの本領が攻撃で生かされる」チームへと変わっている。

　果たしてウェンブリーのピッチ上で、マンＵが誇る“スーパー級”の「10番」は、「10番」らしく活躍できるだろうか？

　答えが「YES」であれば、“スーパーチーム”を相手にした番狂わせも現実的だ。