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【動画】「箱根駅伝で負けられない相手に勝てた」鈴木琉胤が語るランナーとしての“核心”と伸びしろ「才能やセンスは持っているだけでは…」《徹底解剖:早稲田大学2025④》

2025/09/30

 箱根駅伝など大学駅伝に挑む選手を動画でインタビューする連載「徹底解剖」に早稲田大学のルーキー鈴木琉胤選手が登場。今季の前半戦は、学生個人選手権や関東インカレ5000mで、それぞれ2位に入るなど早くも学生長距離界で存在感を示しています。積極果敢なレーススタイルも魅力、日本選手権では国内トップ選手を相手に堂々とした戦いを見せたスーパールーキーに、じっくりお話をうかがいました。
 NumberPREMIERでは今季の早稲田大学を徹底解剖。公開されている花田勝彦監督工藤慎作(3年)山口竣平(2年)に加えて、近日中に佐々木哲(1年)のインタビューも公開します。

「僕は別にぽっと出ではないんです。中3で急に出てきた、みたいな感じで書かれますけど……」

 インタビュー開始前、鈴木琉胤選手が滔々と話し始めたのは、自身の陸上競技のルーツについてでした。子どもの頃から足が速く、小学校6年間は校内マラソン大会で常に1番。その韋駄天ぶりは地元で知られ、その頃から「将来は箱根駅伝を走って!」と声をかけられていたそうです。

 しかしながら、幼稚園の頃からサッカーにも夢中。中学3年の夏までサッカー部に所属し、部長も務めました。そのかたわらで陸上の大会にも出場するようになり、中3の夏には3000mで全国優勝を成し遂げ、一躍陸上界にその名を轟かせました(ちなみに、その時の全国2位が現チームメイトの佐々木哲選手)。

photograph by Nanae Suzuki
photograph by Nanae Suzuki

 駅伝の強豪・八千代松陰高に進学すると1年目からインターハイで活躍。2年時はケガで走れない時期もありましたが、3年時はインターハイの5000mで日本人大会最高記録の13分39秒85で2位に入ると、全国高校駅伝では1区の日本人最高記録となる28分43秒で区間賞に輝きました。

「才能やセンスは持っているだけでは大成しない」

 鈴木選手はそんな持論を持っています。誰の目から見ても、鈴木選手に長距離の才能があるのは明らか。ただ、それを磨き続けてきたからこそ、この世代のトップを走り続けてきたのでしょう。

 早大に入学し、今季前半戦は5000mを中心に活躍。日本選手権で決勝進出を果たすなど、早くも学生トップランナーとして強いインパクトを残しています。鈴木選手自身が今季前半戦の印象深いレースにあげたのが5月の関東インカレ。このレースで鈴木選手は、留学生と互角の戦いを繰り広げ、13分32秒34の好タイムで2位と健闘しました。

「プレッシャーもあった中、記録はセカンドベストで、しっかり結果を出せて、大学のスタートとして良い感触がありました。チーム応援も、松陰ではやったことがなかったので、なんかいいなって思いました。個人競技ですけど、チームをものすごく感じる大会で、大学に入ったなっていう気持ちになりました」

関東インカレでの鈴木 photograph by Yuki Suenaga
関東インカレでの鈴木 photograph by Yuki Suenaga

 結果でもチームに貢献し、臙脂の一員になったことを改めて実感した大会になったようです。

「早稲田に来てよかった」と思える理由

 日本選手権の後に足を痛めて、ワールドユニバーシティゲームズは欠場に。夏合宿も出遅れましたが、ケガから復帰し、9月からはチーム練習にも合流すると、9月28日の記録会「The Road of WASEDA」では5kmを13分台で走って組1着となり、復調をアピールしました。

「楽しかった」

 日本選手権以来約3カ月ぶりのレースに、思わずそんな感嘆の声を漏らしていました。とはいえ、本領を発揮するのはこれから。注目のルーキーの駅伝での走りが楽しみです。

 動画では、以下のようなトピックについて触れています。

  • ランナー鈴木琉胤のルーツは小学生の頃にあり
  • 中学時代の恩師の教え『謙虚であれ』
  • 陸上選手としての自分を形成する“参考書”は?
  • 八千代松陰高へと「敷かれていた」レール
  • 関東インカレで掴んだ好感触
  • 全国高校駅伝で燃え尽きていた!?
  • 調整が難しかった日本選手権での手応えと公開
  • “自分のレース”をするということ
  • 早稲田に来てよかったと思える理由

 鈴木選手は独自の哲学を持っており、言葉の端々にそれを感じます。少し大人びた鈴木選手のインタビュー動画(約30分)をご覧ください。(8月18日取材)  

 ※動画配信画面は、NumberPREMIERにご入会いただき、ログインすると本ページ上部に表示されます。

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photograph by Nanae Suzuki

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