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「ブチッていうか、バキッて音」プロ入りして2万5154球目…引退試合で右ヒジの“ぶっとい腱”を断裂した美馬学が貫いた身長169cmの投球術とは「でかい人には負けたくない」

2025/12/18

 3球目が右手の指先を離れる直前、美馬学はこんな音を聞いた。

「ブチッていうか、バキッて音でした。何かが切れたなと思いました。靱帯か、腱か。正直、マウンドで『こんなはずじゃなかったのに』と思っていました(苦笑)。引退試合ですからストライクを3球投げて終わりだと思っていたのに、まさか最後の最後で切れるのかと……」

 そのときに切れたのは右ヒジの「ぶっとい腱(屈筋共同腱)」(美馬)だった。9月30日、千葉で行われたマリーンズとイーグルスの一戦。先発した美馬はかつてのチームメイト、浅村栄斗へ初球、140kmの真ん中高めへのストレートを投じた。浅村が見送る。2球目は139km、今度は内角へのストレートを空振り。美馬は浅村を2球で追い込んだ。

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photograph by JIJI PRESS

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