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【Podcast】「ただ滑る喜びを、初めて感じている」樋口新葉が語ったシニア9年目に到達した新境地とは?《スケートアメリカでGPシリーズ初優勝》

スケートアメリカでは優勝した樋口新葉選手。今季辿りついた「新境地」について野口さんが解説
 長年フィギュアスケートを取材し、選手とも信頼関係が深いライター野口美恵さんをゲストに、取材の裏話やホットなトピックをマニアックに解説してもらうポッドキャスト番組「リンクの残響」。毎月、様々な角度からフィギュアスケートを掘り下げます。

 今回は、Number1104号に掲載された樋口新葉選手のインタビューから。この記事に書ききれなかったことを野口さんに伺おうと予定していたところ、樋口選手がグランプリシリーズ第1戦のアメリカ大会で、初の優勝を飾ったというニュースが飛び込んできました。

 「シニアに上がって9年。14回目のグランプリ、そこでの優勝はすごく価値があることだと思います」と長年取材してきた野口さんも感慨深さを口にしました。

 北京オリンピックから2年半後、夏のパリ五輪で行われたメダル授与式。ロシアの失格により、色も銅から銀に変わった中で、どんな感情が沸くのか。野口さんが樋口選手に取材を申し込んだ理由を語りつつ、取材時の樋口選手の言葉を丁寧に明かしてくれました。

 樋口選手は北京五輪のあと1シーズンの休養を経て、23-24シーズンで復帰。彼女の中では純粋に「メダルは嬉しい」という時期は過ぎており、一旦終わったことになっていました。

 本来はおめでたいことなのに、どう喜んでいいのか…。ロシアの選手たち、友人もいる中で複雑な思いもある中、「全部飲み込んで、いったん喜んでいいんだ」と考えたという複雑な心境を明かします。

 そして今季の樋口選手の滑りからは、「無駄な力が抜けている」と野口さんは評価します。「いま初めて、滑ることが楽しいと思えている」という樋口選手の驚きの発言も。

番組内ではほかにも

・五輪公式ウェア支給、どたばたの裏側
・「初めてエッフェル塔に行った」祝福のメダル授与式
・トリプルアクセルにこだわらない新境地
・子供の頃から持っていた「使命感」
・グランプリファイナルへの可能性と過酷なスケジュール

などなど、さまざまな話題で語りました。

 坂本花織選手とともに、日本女子フィギュア界をリードする存在となっている樋口選手。今後の活躍にも注目です。

(10月24日収録)

 ポッドキャストをお聴きいただけるのはNumberPREMIER会員限定で、このページ下部でご視聴いただけます。

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photograph by Asami Enomoto

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