かつて大学駅伝界初の学生三大駅伝三冠を達成した大東文化大学。「山の大東」と呼ばれライトグリーンの襷とユニフォームが箱根路を席巻しましたが、近年は低迷。第96回大会からは3大会連続で本戦出場を逃していました。
そんな状況下の2022年4月に指揮官として就任したのが、自らも大東大のOBであり、仙台育英高校を2019年に全国高校駅伝優勝に導いた真名子圭監督でした。V字復活を果たした2年をこう振り返ります。
「あっという間の2年間というか、学生以上に熱くなっていたところもあったと思います」
就任1年目の目標は「全日本大学駅伝、箱根駅伝出場」。それを見事にクリアすると、2年目となる昨シーズンは「全日本、箱根シード権」を目標に掲げ、全日本大学駅伝7位、箱根駅伝10位となり、年々競争が激化する大学駅伝界の中でこちらも目標を達成しました。
「僕が言ってることの意図を学生たちが自分たちの思いに変えてやってくれた結果です」
その真名子監督、就任当初は学生たちに自らの考えで練習をさせるより、とにかく「監督の言うことを聞くように」とトップダウンで進めてきたとのこと。「学生にとっては息苦しさもあったのかな」と言いつつも、学生たちからは表立った反発がなく、素直に監督の言うことを吸収してくれたと振り返ります。
今年の箱根駅伝で10位に入りシード権を獲得。レース後の集合場所で学生たちに「きよし、きよし!」と“きよしコール”を受け、男泣き。「自分の2年間が走馬灯のように流れて、“よくやってくれたな”と思いました」とその時のことを思い出します。
また、仙台育英時代の教え子であり、前回の箱根駅伝では謎の不調で8区区間最下位に沈んだピーター・ワンジル選手に話題が及ぶと、画面からは伝わらない留学生ランナーの背負うものの大きさについて、じっくりを説明してくれました。さらに、今季から全国高校駅伝で留学生区間が制限されることについて意見を聞くと、真名子監督は「本音を言えば、残念ですね」。その真意とは? これまで誰よりも努力してきた留学生たちを見てきたからこその意見を、しっかりと深堀りしてお話をうかがいました。
動画ではほかにも
●一番のターニングポイントは?
●箱根駅伝、8区ワンジル選手の不調
●「留学生」の難しい立場
●高校と大学の指導の違い
●今年の箱根駅伝5区、菊池選手の成長
●教え子・吉居大和への期待
●今シーズンの目標
など、さまざまなテーマでおうかがいしました。
今後もますます存在感を増していきそうな大東文化大学。秋の駅伝シーズンも要注目です。約1時間のインタビューをお楽しみください。
◆概要
出演: 大東文化大学 真名子圭監督
MC : 涌井健策、藤井みさ(NumberPREMIER)
収録日:2024年6月6日
※視聴するには、「NumberPREMIER」の会員になる必要があります。配信画面はこの下に表示されます。
◆出演者プロフィール
真名子圭Kiyoshi Manako
1978年生まれ、三重県出身。四日市工業高校から大東文化大に進み、4年連続で箱根駅伝を走る。3年時は1区で大東大の初優勝に貢献。実業団HONDAで競技ののち、引退後は高校教員に。2012年より仙台育英高校陸上部の男子監督となり、2019年には都大路優勝。2022年4月より大東大陸上部男子長距離ブロックの監督に就任。
《配信画面はこの下に表示されます》
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています