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【独占告白】「次は優勝して泣かせるエキシビを」友野一希が一番うれしい“言葉”とは?<2022年、世界選手権“代打”出場のあとで>

場内を沸かせに沸かせた。歌を口ずさみながら滑る姿に観客からの手拍子が降り注ぎ、スーツケースを振り回しながらのステップに大きな歓声が起こる。氷上と思えないほどの熱気を場内に満たしたのは友野一希だった。
3月27日、フランス・モンペリエで行なわれた世界選手権のエキシビション。総合6位の成績を残して出演することになった友野が披露したナンバーは『Bills』。黒縁のメガネとスーツに身を包み、腕時計を気にする仕草、ネクタイを締め直す動作など若きビジネスマンの悲哀をユーモラスに演じきった。

「すごかったですね」
あれから約2週間、拠点のリンクで練習を終えた友野が思い出し、顔をほころばせる。
「大会自体、歓声が最初からすごくて、(鍵山)優真君とも『会場のあたたまり方が異常だね』と話したくらい。応援があたたかくて。エキシビションも出場できてうれしかったです」
急きょ決まった世界選手権出場「ぞわぞわアドレナリンが出た」。
世界選手権は急きょ出場が決まった大会だった。負傷の羽生結弦の補欠として派遣されることになっていた三浦佳生も、怪我により欠場。3月18日に開幕するプランタン杯出場のためルクセンブルクへ向かう途中のフランクフルト空港で連絡を受けたという。
「佳生君にまず連絡をとりました。先に心配があったし、出たかったと思うし、『怪我を治してね』と伝えました」
プランタン杯を終えて、3日後には世界選手権という強行日程だ。でも友野は不思議な力が湧いてくるのを感じた。
「ぞわぞわアドレナリンが出て、いいイメージがすごいおりてきて、ノーミスしてガッツポーズしている光景が見えました」
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