W杯の修羅場がダイヤモンドの輝きにさらに磨きをかけた。三笘薫はカタールW杯後、プレミアリーグの名だたるDFたちをひれ伏させ続けている。
昨年12月26日のサウサンプトン戦で先発フル出場すると、続くアーセナル戦では裏に抜け出してゴール。エバートン戦ではドリブルで切り込んで2試合連続弾を決めた。
アシストをあげたFAカップのミドルズブラ戦を含め、リーグ再開後はすべての公式戦で先発(20節時点)。リバプールと対戦した20節ではプレミアリーグのベストイレブンに選ばれた。
あまりの活躍ぶりにイギリスの放送局『スカイスポーツ』が三笘の筑波大学での卒論「サッカーの1対1場面における攻撃側の情報処理に関する研究」を取り上げたほどだ。
すでに三笘は10月29日のチェルシー戦でプレミア初先発を果たし、続くウォルバーハンプトン戦で初ゴールを決めて飛躍の兆しを見せていたものの、W杯後はさらに一段階上のパフォーマンスを見せている。
いったいW杯で何が変わったのだろう?
三笘は「信頼」を理由にあげた。
「自分の準備の仕方は特に変わってないんですが、チーム内の信頼度が変わったイメージがありますね。W杯を見て『意外とやれる』ということで、デゼルビ監督からの信頼も大きくなったと感じています」
ただし周囲の目が変わっても、三笘は浮かれていなかった。プロ入団からわずか2年半でプレミアに到達したルーティンを崩していない。
「筋肉の出力を上げるために、週2回、個人でジムトレーニングをやっています。ブライトンはチームとしての筋トレはないんでね。大学時代からやっているメニューや、基本的なスクワットや懸垂など。重い重量を少ない回数でやる。と言っても大谷翔平さんのような特別な重さをあげているわけではないですよ。スクワットは100kg超を5回くらい。まあ、大谷さんみたいな重量をあげられるのに越したことはないので、将来的にはそこに近づけていきたいです」
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