見れば、分かる。すぐに分かる。誰でも分かる。本当に凄い選手とは、そういうものだ。
おそらく、この人もそうだろう。三笘薫、23歳。J1王者の川崎フロンターレが誇る超新星だ。いや、すでに千両役者の感すらある。
「もはや説明不要でしょ。1対1であれほど簡単に抜ける選手なんか、日本人ではほぼいないですから」
昨季限りで引退した川崎Fのレジェンド、中村憲剛氏もその頭抜けた才能に舌を巻く。彼以外に「ほぼ」いない――と話したのは他の日本人選手への気遣いだろう。
プロ1年目の昨季は新人最多タイ記録の13ゴールを記録。そのうえ、12アシストを積み上げた。先発出場が総試合数の約3分の1(11試合)にとどまったにも関わらず、だ。
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photograph by J.LEAGUE