MLB東奔西走BACK NUMBER
この先発陣で優勝しないはずがない!?
フィリーズ圧倒的優位の理由。
text by
菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi
photograph byAP/AFLO
posted2011/02/22 10:30
2月14日、フィリーズを支える5投手が揃って記者会見を行なった。写真左からロイ・ハラデー、ジョー・ブラントン、クリフ・リー、ロイ・オズワルト
ワールドシリーズ制覇へ向け結束した5人のエース。
昨年はリリーフ投手陣の防御率はリーグ10位の4.02と良くなったが、昨年完投数7を記録したリーが加わりリリーフ陣の負担を軽減してくれるのは必然。また昨年まで先発投手だったカイル・ケンドリックがリリーフに回り選手層に厚みを加えている。
「自分にとって重要なのは、史上最強の先発陣が揃ったかどうかではなく、またプレーオフに進出してワールドシリーズに勝つチャンスが増したことだ」
キャンプ初日に5投手揃って臨んだ記者会見でハラデーはこう言ってのけた。
個人タイトルは二の次にしてでもワールドシリーズ制覇を味わいたいというその気持ちは、未経験のリーやオズワルトもまったく同じだろう。
これだけの戦力が揃ったチーム内には、すでに高い認識が出来上がっているようだ。抑え投手のブラッド・リッジが選手たちの気持ちを代弁している。
「これだけの凄いローテーションはかつて見たことがない。ここにいる多くの者が、我々は今年ワールドシリーズを制覇しなければと感じている。ワールドシリーズに出場するだけでもいいシーズンだったと見なされるが、自分たちが望んでいるのはそこではない。とにかく勝つことだけだ」
まずはこのキャンプでフィリーズの真の力を見極めてみたい。