セリエA ダイレクト・レポートBACK NUMBER
因縁のユーベ戦で途中出場も……。
無言でピッチを去った長友の苦悩。
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byGetty Images
posted2011/02/14 12:45
ユベントスの“ビアンコネーロ(白と黒)”と初めて戦った“ネラッズーロ”の長友。スタディオ・オリンピコでは、ユベントス・サポーターの爆弾を使った応援という過激な洗礼を受けることとなった
首位ミランとの勝ち点差が8に広がったインテル。
いずれにせよ、2試合続けて長友を攻撃オプションとしてスーパーサブ的な使い方をしたレオナルドだが、彼は長友の有効な起用法をまだ見つけ出していない。
土曜のパルマ戦で大勝した首位ミランとの勝ち点差は、「8」に広がった。
昨年末のクラブW杯のために延期されていた16日のフィオレンティーナ戦は、絶対に負けられない一戦となった。
逆転優勝のためには、これ以上の停滞は許されない。スタンコビッチの復帰が予定され、先発メンバーも変更される可能性が大きい。
インテルで出場した2試合で、美酒と苦杯を味わった長友。
派手な撃ち合いの勝利と、沈黙のデルビー・ディタリアとなった最少スコアでの敗北。
彼がイタリアのトップクラブで味わう経験は、何物にも代えがたい貴重な財産になっていく。